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 済々黌同窓会の会報作成プロジェクトチームのリーダーを務めた田上賢祐(S49)です。皆さんのお手元に、会報は届いていますでしょうか。会報発行日の8月1日、会報にインタビューを収録したプロ野球・福岡ソフトバンクホークス投手の大竹耕太郎さん(H26)が西武戦(メットライフドーム)で、育成出身の新人として史上初の初登板初勝利を飾りました。

 この日、球場で大竹さんを応援した2人からメールや電話をいただきました。2人とも会報に登場した卒業生です。

 1人は日本野球機構(NPB)で働く清水菜奈美さん(H26)。大竹さんと同級生で、野球部のマネジャーでした。NPBではパ・リーグ運営部に在籍しており、今回の大竹さんの支配下登録、予告先発登録、出場選手登録の業務を担当。「職場で、おめでとう、良かったねと、沢山言ってもらった」そうです。

 球場での大竹さんの雄姿に「大竹君が遠いところに行ったようで、うれしいような寂しいような」と複雑な心境にもなったとか。それでも、試合後は観戦した前後3学年の済々黌野球部OBで祝勝会。「大竹君と一緒に成長していきたい」と誓っています。

 もう1人は中西(旧姓・多賀)信之さん(S37)。昭和33年の選抜高校野球大会の優勝投手・城戸博さん(S34、故人)にあこがれ、平成21年、東京都足立区の自宅に、生前の城戸さんを訪ねたことを会報で紹介しました。

 中西さんは1日朝、愛知県の自宅を出て、球場がある埼玉県所沢市へ。力投する大竹さんの姿に、「城戸さんが重なって見え、涙がこみ上げてきました」。試合から2日後の3日、城戸家を訪問し、夫人の美香子さん(77歳)に大竹さんの勝利を伝えると、「『良かったですね』と喜んでいただいた」と中西さんが話しました。

 私(田上)は会報の編集後記で、選抜大会優勝から60年。次の60年で済々黌からどんな伝説が生まれるだろうかと綴りました。史上初をやってのけた大竹さんの今後の活躍が、さらに大きな伝説になるよう応援していきましょう。