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会長挨拶

「済々黌ブランドを世界へ!」

濟々黌同窓会の皆様、こんにちは!
令和5年の総会において第11代濟々黌同窓会会長に就任しました昭和44年卒の諸熊建次です。

私は海外も含め、主に関西・大阪で様々なキャリアを積み、職業人生を全ういたしました。そして3年程前、半世紀振りに故郷である熊本にUターン定住することとした一卒業生であります。在阪中は長く関西地区熊本県人会「熊交会」や濟々黌関西地区同窓会の役員を務めて参りました。

限られたスペースで多くを語ることはできませんが、私の過去半世紀に亘るキャリアを振り返るとき、濟々黌の先輩・後輩、大学や大学のクラブの先輩・後輩、そして故郷熊本県人会の皆様方との様々な局面での出会いや触れ合いがなければ、現在の私は存在していなかったと思われます。

長く故郷熊本を県外から見つめてきた中で、私の思い過ごしかもしれませんが、概して熊本人、そして済々黌人は昔から内向きと見られがちだったのではないかと感じておりました。そんな中、濟々黌が「スーパーグローバルハイスクール」に指定されたという一報を受けた際には、「おや、今回は素晴らしい話だな!濟々黌で学ぶ生徒たちも世界をリードするグローバルリーダーすなわち「濟々多士」へと成長することを目指して頑張っているな!みんなで、応援しようよ!」とそんな嬉しい感慨を抱いたことを思い出しております。

今や、未曾有の体験であったコロナ禍を経て、グローバル化、ボーダーレス、ジェンダーレス、ダイバーシティの進展、情報・デジタル化の加速、そして、AI時代の到来が私達を取り巻いています。「くまモン」の国際的な活躍も素晴らしいのですが、是非とも熊本人、特に濟々黌人には国際舞台でもっと大きく羽ばたいてもらいたいものです。

濟々黌同窓会の組織は、今や全国津々浦々に広がりを見せています。東京や関西、東海地区はもとより、昨年には北海道同窓会も新たに設立されました。さらに海外では、上海、ハワイ、ロスアンジェルス、インドネシアなどにも支部が誕生しています。同窓会組織を一本の大樹に例えるならば、各地の同窓会は、様々な分野で羽ばたいている濟々黌の卒業生たちが、何かの折に一息つける「止まり枝」としての役割を果たしているのです。

そして其処では、人生のキャリアにおいて範となるべき多士濟々の先輩方や後輩方が各方面・各分野で大きく羽ばたき、活躍されています。同窓会は「濟々黌で学んだ」その唯一の共通点をもとに濟々黌人が一堂に集い、老いも若きも世代を超えて、お互いに切磋琢磨し研鑽に励む「生涯学習の場」であると同時に、人生における「安らぎと憩いの場」でもあるのです。

今後の情報化、デジタル化時代における同窓会活動は、従来の各地区同窓会内での縦だけの繋がりの貌に留まらず、母黌や同窓会のグローバルな活動領域における横の繋がり、即ち、他地区同窓会との緊密な連携を図り、同窓生が何処に居ても自由にその地域の同窓会活動に参加できるような体制を構築することが肝要だと思料します。

これからの同窓会活動の活性化のためには、新たな事業・活動への挑戦をするだけでなく、同窓会活動内容を今後一層「見える化」し、「可視化」していくことが不可欠です。

様々な世界で活躍中の皆様方の同窓会活動へのご理解とご支援により、濟々黌同窓会活動の露出度を高め、三綱領の精神の下、元気を振い、文明を進み、「濟々黌ブランドを世界へ!」に向けて力強く発信して行きたいものです。各地の同窓生の皆様におかれましては濟々黌同窓会への積極的な参画を心より期待しております。

濟々黌同窓会 会長 諸熊  建次(昭和44年卒)


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